チェックすべき初期症状
自覚症状のない怖さ
数多くあるがんの中には、既に発症しているにも関わらず顕著な自覚症状のないものも少なくありません。
この初期症状のあまりないがんの代表的なものに肝臓がんがあります。一般に「沈黙の臓器」と呼ばれている肝臓には痛みを感じる痛点がなく、がんが少しずつ進行していてもなかなか発症に気づきにくいという特徴があるのです。この肝臓がんは初期症状としての痛みを感じないために、腫瘍自体が拡がるか、侵潤が進行して他の症状が発症しない限り発見が遅れてしまいます。
これは同じく消化器の膵臓がんにも当てはまる現象です。初期症状としては、胃のあたりや背中の重苦しさ、食欲不振や何となくのだるさ、体重減少などが挙げられますが、これらの症状は膵臓がんだけの特有の症状とは言えず、何となく胃腸の具合が悪い程度のもので見過ごされてしてしまうレベルなのです。はっきりとした黄疸が出たり、腹痛が強くなったり、背中や腰に激痛が走り体重の減少といった症状がみられる段階だと、がんが相当進行してしまっている段階なのです。
同じく初期症状が自覚しにくいがんに大腸がんがあります。この疾患の初期の症状としては血便や下痢、便秘、便が細くなる便柱狭小などが挙げられますが、これらの症状は場合によっては病変と自覚できない程度で出現することが多く、この段階で本当に大腸がんの初期症状と自己判断できて病院での検査に進む方は残念ながら少ないと言わざるを得ません。とは言え、患部では確実にがんが進行しているのです。
大腸内部に発生しているがんが原因で、便との摩擦で出血したり、便が細くなったり、下痢を起こしたりしても感覚的にがんの初期症状と自覚できないのが一般的な感覚なのです。 これは例えば、他のがんでも現れる、微熱やだるさ、節々の痛み、胸やけ等の軽い初期症状でも同様のことが言えるでしょう。がんの発生の初期の段階の、はっきりした自覚症状のない恐さがここにあるのです。