多種多様ながん
発症部位別死亡率
現代の日本で死亡原因の第一位が「がん」ということはよく知られていることです。これほど近代医療が進化を遂げてもなお、人間はがんを制圧できないのです。
食生活や生活スタイルの欧米化は、日本人のがん発病の傾向にも少なからず影響を与えているようです。近年のがんの発症部位別の死亡率というデータがあります。このデータは2008年に発表されたものですが、この2年前の2006年にがんが原因で死亡した日本人の数は約33万人で、このうち男性が女性の約1.5倍を占めています。
がんの部位別の死亡数をみると、男性では肺がんが最も多くて、がん全体の死亡者の23%を占めているのです。そして胃がん(17%)、肝臓がん(11%)、結腸がん(7%)、膵臓がん(6%)と続いています。
一方、女性の場合では胃がんが最も多く(13%)、次いで肺がん(12%)、結腸がん(10%)、乳がん(9%)、肝臓がん(8%)の順となっているのです。ただし、この女性の結腸がんと直腸がんを合わせた大腸がん合計では14%になり、1位の胃がんよりも多くなっています。
男性のがんによる発症部位別死亡率では、1993年以降肺がんがトップの座を譲っていません。また女性の場合でも、肺がんによる死亡者の数は年々増加傾向にあるのです。がんには自分自身の生活習慣の改善によって、その発症を防げるがんがあります。このがん予防が有効ながんが、皮肉にも男女ともにがんの死亡原因の1・2位になっている肺がんと胃がんなのです。